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塩っぺ。

2024年08月03日

千里中央店

こんにちは。


突然ですが、みなさん『塩っぺ』って聞いて、何のことだおかわかりになりますか?

先に答えを言ってしまうと、ご飯のお供、最近では無限おつまみなどに欠かせない「乾燥塩昆布」の商品名のことなんですけど…




ここからは今から35〜40年位前の僕の少年時代にプレイバック…

我が家では僕が幼い頃からこの「乾燥塩昆布」が常に食卓にありまして、2杯目3杯目のご飯のお供として、締めの御茶漬けに入れて、また中学の母の手造り弁当ではご飯の上に『塩っぺ』をのせてもらって、本当に良く食べてました。
特にお弁当は朝持たせてもらって午前の授業が終わってお昼に弁当箱を開けたら、『塩っぺ』がメッチャええ感じにシナーッと柔らかくなって、シンプルですが塩味と旨味が少しヒンヤリしたご飯との相性も抜群で最高なんです。弁当箱の中身全部「塩っぺご飯」でいいくらいに(笑)。



実家を出て、家庭を持つようになってからも常に食卓には欠かさずあるのですが…

当時から現在に至るまでずっと見てきた(食べてきた)のって多分実はこの『ふじっ子』なんですよね。



ウチの母親がずっと「塩っぺ、塩っぺ」と言ってたもんで何でかなーと、母親の田舎では乾燥塩昆布の事を『塩っぺ』とでも言うんかな…位に思ってたんですけど。

中学の頃に一度オカンに直接聞いた時も「コレ、ふじっ子って書いてるけど?塩っぺなん?」「そう!塩っぺは塩っぺ!」って言ってたんで。それからずっと僕ら家族はそう呼んでおりました…。


ところが先日。
ここ一年姫路で暮らすようになった妹が実家に帰ってきてた際食事の後に「ちょっと兄ちゃん、見て欲しいものがあんねんけどな」と。

そう言って、ニヤニヤしながら袋の中から出してきたのが…コレ



『塩っぺ』ってあるんかーーーーい!!

…ってみんなで大笑いしました。


妹の話を聞くと、どうやら『塩っぺ』を製造してるブンセンという会社が兵庫県たつのに本社があり、隣接する姫路市のスーパーには並んでいたようです。一応全国展開されてるようですが、現在はフジッコの牙城が高くなかなか大阪のスーパーでは「乾燥塩昆布」と言えば『ふじっ子』のようなんです。

ホームページを調べてみると、このブンセンという会社が昭和33年に日本で初めて「白粉(おしろい)方式の塩ふき昆布」を開発、製造。食べやすく細切りにした「塩ふき昆布」を擬人化し、昭和36年『塩っぺ』と命名。後にこの種の昆布が広く『塩っぺ』と呼ばれるようになったそうです。

それでオカンは『ふじっ子』の事をずっと『塩っぺ』って言うてたんやな…

まさかこの歳でこんな答え合わせがあるなんて。


母親の初盆では墓前に『塩っぺ』のおにぎり用意して、まずはこの話題から始めてみようかなと思っています。




《ウエノ》

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