波乱含みの王位戦
2024年07月21日
第65期王位戦七番勝負第1局が7月6.7日に、そして第2局が17、18日に行われました。
王位はもちろん藤井聡太王位・七冠。4期連続タイトルを保持し、今期勝てば連続5期獲得で規定により永世王位獲得となります。現在永世王位獲得者は大山康晴と中原誠、そして羽生善治の3人です。圧倒的強さで王位を保持し続けている藤井王位に永世称号獲得の期待は否応にも高まります。
挑戦者は約1年ぶりにタイトル戦に登場の渡辺明九段。現在こそ無冠に甘んじてはいるものの、タイトル獲得数は合計31期で現役棋士では2番目に多い数字となっております。
藤井王位との対戦戦績は4勝20敗とかなり押されている星取りではありますが、公式戦では名人戦七番勝負を戦って以来の藤井七冠との対局で期するところもあることと思います。
さて、早速第1局の感想ですが、藤井王位の先手番を、想定した指し手で先日手にした渡辺九段の周到な作戦が功を奏し、指し直し局でも1時間以上の時間差をつけて優位に局面を進めた渡辺九段でしたが・・・
終盤には藤井王位に19手詰みがありましたが、渡辺九段はこの詰み筋を見つけられず。(局後の感想戦では関係者誰も詰み筋を見つけられない中、藤井王位だけは正着がわかっていたようです)
最後の最後で勝星が渡辺九段の掌からするりと逃げていってしまい、負けを覚悟していた藤井王位がまさかの大逆転で初戦に勝利しました。
続いて第2局でも渡辺九段の鮮やかな攻め筋が冴え渡ります。
第1局と同じ進行の中、今度は藤井王位が千日手模様にしたかったようですが、渡辺九段が手を変え果敢に攻めの手を選びます。ひと目藤井王位の苦しい展開の中なんとか踏ん張ろうとしますが渡辺九段が中盤で築いた優位を拡大して押し切り、98手で渡辺九段が快勝しました。
星取りの上では1勝1敗ですが、今期の王位戦は明らかに渡辺九段が強さを発揮していると思われます。
次の第3局では再び藤井王位が先手番となりますが、ここで星を落とすようなことがあれば、渡辺九段に初王位獲得のチャンスが大きくなりますね。
それぐらい両者に勢いの差があるように感じられました。
個人的には渡辺明に無冠は似合わないと思っているので、是非頑張ってもらいたいものです^^
《タカダ》
王位はもちろん藤井聡太王位・七冠。4期連続タイトルを保持し、今期勝てば連続5期獲得で規定により永世王位獲得となります。現在永世王位獲得者は大山康晴と中原誠、そして羽生善治の3人です。圧倒的強さで王位を保持し続けている藤井王位に永世称号獲得の期待は否応にも高まります。
挑戦者は約1年ぶりにタイトル戦に登場の渡辺明九段。現在こそ無冠に甘んじてはいるものの、タイトル獲得数は合計31期で現役棋士では2番目に多い数字となっております。
藤井王位との対戦戦績は4勝20敗とかなり押されている星取りではありますが、公式戦では名人戦七番勝負を戦って以来の藤井七冠との対局で期するところもあることと思います。
さて、早速第1局の感想ですが、藤井王位の先手番を、想定した指し手で先日手にした渡辺九段の周到な作戦が功を奏し、指し直し局でも1時間以上の時間差をつけて優位に局面を進めた渡辺九段でしたが・・・
終盤には藤井王位に19手詰みがありましたが、渡辺九段はこの詰み筋を見つけられず。(局後の感想戦では関係者誰も詰み筋を見つけられない中、藤井王位だけは正着がわかっていたようです)
最後の最後で勝星が渡辺九段の掌からするりと逃げていってしまい、負けを覚悟していた藤井王位がまさかの大逆転で初戦に勝利しました。
続いて第2局でも渡辺九段の鮮やかな攻め筋が冴え渡ります。
第1局と同じ進行の中、今度は藤井王位が千日手模様にしたかったようですが、渡辺九段が手を変え果敢に攻めの手を選びます。ひと目藤井王位の苦しい展開の中なんとか踏ん張ろうとしますが渡辺九段が中盤で築いた優位を拡大して押し切り、98手で渡辺九段が快勝しました。
星取りの上では1勝1敗ですが、今期の王位戦は明らかに渡辺九段が強さを発揮していると思われます。
次の第3局では再び藤井王位が先手番となりますが、ここで星を落とすようなことがあれば、渡辺九段に初王位獲得のチャンスが大きくなりますね。
それぐらい両者に勢いの差があるように感じられました。
個人的には渡辺明に無冠は似合わないと思っているので、是非頑張ってもらいたいものです^^
《タカダ》
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