王座戦、そして私に僥倖が訪れた。
2023年10月01日
長手数局の次は単手数局 ──
27日に王座戦五番勝負第3局が名古屋市にて行われました。
先の第2局は相入玉模様の難解な終盤戦で双方1分将棋が続く中、最後は先手の永瀬王座を即詰みに討ち取り、214手の長手数にて藤井七冠が勝利しました。
第3局は再び先手藤井七冠となります。
第1局に続いて永瀬王座が先手藤井を攻略することができるか、注目です。
角換わりが続いていた王座戦ですが、3局目にして永瀬王座が戦型を変えてきました。雁木は永瀬王座が用意した作戦でしょう。
序盤はゆったりとした展開の中、藤井七冠が細かく時間を使いながら振り飛車もチラつかせる永瀬王座の作戦に追随する形となりました。永瀬王座の9筋を突き越しての雁木は1手使ってでもバランスが保てると計算してのことでしょう。
その後お互い袖飛車へ移行して9筋での攻め合いとなります。
2枚の香車で藤井陣に迫る永瀬王座。
攻め手の勢いは止まらず中盤を過ぎて優勢を築きます。
1手進むごとに永瀬王座の優勢は揺るぎないものとなっていき、藤井陣での飛車金両取りの銀の割打ちが激痛で永瀬勝利の流れは覆されないところまで来ていました。そう、来ていたんです。
65手目、早々と1分将棋に突入した永瀬王座が、多分この対局を観ていたプロ棋士を含むほとんどの方が藤井七冠の苦肉の策とも思える2一飛の王手に冷静に対応できると思っておりました。
冷静に、将棋の格言にもある『金底の歩、岩より固し』です。
3一歩でなにも問題は無かったはずです。
終局後、永瀬王座が「後手3一歩が第一感でしたが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかった」と悔やんだ手、66手目△4一飛!
1分将棋の魔物はたった1手の悪手で永瀬王座から勝利をもぎ取っていきました。
何気に次の67手目、▲6五角の金の両取りが冷静かつ激痛で、ここから一気の逆転が始まります。
終盤に勝ち筋が見えた藤井七冠は、今までとは打って変わって正確な指し手で永瀬王座に再び付け入る余地を与えず、81手にて稀に見る大逆転勝利を収めました。
大逆転劇で勝った藤井七冠ではありますが、正直第3局は精彩に欠く「将棋に負けて勝負に勝った」そんな内容だったように思いました。
負けて強しの永瀬王座は王座戦の3局すべてが内容的に勝っている将棋で、カド番に追い込まれた感がしません。
次局は永瀬王座が再び先手番で、当然一番の研究手を持ってくることでしょう。
なんだかフルセットまでもつれ込む予感・・・どうなる、王座戦!
藤井聡太竜王名人が2016年12月に史上最年少でプロデビュー勝利を飾ってからから6年9ヶ月。藤井竜王名人にはデビュー以来毎年、全局集というものが書籍化されています。新人の棋士では異例のこの全局集が刊行されるのは異例中の異例です。しかしデビュー29連勝や史上最年少での一般棋戦優勝など輝かしい戦績があるからこその待遇なのは周知の通りです。
その全局集が令和4年度版も刊行されました。
五冠から七冠制覇までの道程を藤井竜王名人の残した棋譜と共に振り返る、そんな内容となっております。
自分も予約開始時に早速予約をし、先日我が家に届いたのですが・・・
うわあああああぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!!
なんと藤井聡太竜王名人の直筆サイン入り!!!
しかも大好きな揮毫の『飛翔』!!!
『飛翔』『大志』と揮毫された直筆サイン入り本が予約者の中から、抽選で10名のみが享受することの出来る幸運を見事掴み取りました!
ヤバいですよ!事件です!
家宝どころの騒ぎではありませんよこれは貴重すぎる!
しかも竜王名人の肩書が凄すぎる(語彙力なし)
当然白手袋をはめてじっくり直筆サインを拝見させていただきました。
シュッとした『飛翔』のバランスがカッコいい・・・
嬉しすぎる、と同時に困ったことが。
もったいなさすぎてページがめくれないので読めないんですが(笑)
なんとかして上巻のみ別に手に入れないと!
《タカダ》
27日に王座戦五番勝負第3局が名古屋市にて行われました。
先の第2局は相入玉模様の難解な終盤戦で双方1分将棋が続く中、最後は先手の永瀬王座を即詰みに討ち取り、214手の長手数にて藤井七冠が勝利しました。
第3局は再び先手藤井七冠となります。
第1局に続いて永瀬王座が先手藤井を攻略することができるか、注目です。
角換わりが続いていた王座戦ですが、3局目にして永瀬王座が戦型を変えてきました。雁木は永瀬王座が用意した作戦でしょう。
序盤はゆったりとした展開の中、藤井七冠が細かく時間を使いながら振り飛車もチラつかせる永瀬王座の作戦に追随する形となりました。永瀬王座の9筋を突き越しての雁木は1手使ってでもバランスが保てると計算してのことでしょう。
その後お互い袖飛車へ移行して9筋での攻め合いとなります。
2枚の香車で藤井陣に迫る永瀬王座。
攻め手の勢いは止まらず中盤を過ぎて優勢を築きます。
1手進むごとに永瀬王座の優勢は揺るぎないものとなっていき、藤井陣での飛車金両取りの銀の割打ちが激痛で永瀬勝利の流れは覆されないところまで来ていました。そう、来ていたんです。
65手目、早々と1分将棋に突入した永瀬王座が、多分この対局を観ていたプロ棋士を含むほとんどの方が藤井七冠の苦肉の策とも思える2一飛の王手に冷静に対応できると思っておりました。
冷静に、将棋の格言にもある『金底の歩、岩より固し』です。
3一歩でなにも問題は無かったはずです。
終局後、永瀬王座が「後手3一歩が第一感でしたが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかった」と悔やんだ手、66手目△4一飛!
1分将棋の魔物はたった1手の悪手で永瀬王座から勝利をもぎ取っていきました。
何気に次の67手目、▲6五角の金の両取りが冷静かつ激痛で、ここから一気の逆転が始まります。
終盤に勝ち筋が見えた藤井七冠は、今までとは打って変わって正確な指し手で永瀬王座に再び付け入る余地を与えず、81手にて稀に見る大逆転勝利を収めました。
大逆転劇で勝った藤井七冠ではありますが、正直第3局は精彩に欠く「将棋に負けて勝負に勝った」そんな内容だったように思いました。
負けて強しの永瀬王座は王座戦の3局すべてが内容的に勝っている将棋で、カド番に追い込まれた感がしません。
次局は永瀬王座が再び先手番で、当然一番の研究手を持ってくることでしょう。
なんだかフルセットまでもつれ込む予感・・・どうなる、王座戦!
藤井聡太竜王名人が2016年12月に史上最年少でプロデビュー勝利を飾ってからから6年9ヶ月。藤井竜王名人にはデビュー以来毎年、全局集というものが書籍化されています。新人の棋士では異例のこの全局集が刊行されるのは異例中の異例です。しかしデビュー29連勝や史上最年少での一般棋戦優勝など輝かしい戦績があるからこその待遇なのは周知の通りです。
その全局集が令和4年度版も刊行されました。
五冠から七冠制覇までの道程を藤井竜王名人の残した棋譜と共に振り返る、そんな内容となっております。
自分も予約開始時に早速予約をし、先日我が家に届いたのですが・・・
うわあああああぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!!
なんと藤井聡太竜王名人の直筆サイン入り!!!
しかも大好きな揮毫の『飛翔』!!!
『飛翔』『大志』と揮毫された直筆サイン入り本が予約者の中から、抽選で10名のみが享受することの出来る幸運を見事掴み取りました!
ヤバいですよ!事件です!
家宝どころの騒ぎではありませんよこれは貴重すぎる!
しかも竜王名人の肩書が凄すぎる(語彙力なし)
当然白手袋をはめてじっくり直筆サインを拝見させていただきました。
シュッとした『飛翔』のバランスがカッコいい・・・
嬉しすぎる、と同時に困ったことが。
もったいなさすぎてページがめくれないので読めないんですが(笑)
なんとかして上巻のみ別に手に入れないと!
《タカダ》
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