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誕生石の話

2023年01月30日

南千里店

本日もメガネのセンリのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
毎月最終月曜は、次の月の誕生石についてお伝えしていますが、
今回は2月の誕生石「アメシスト」のお話です。
「アメジスト」とも呼ばれますが、正式には「アメシスト」だそうです。
和名は「紫水晶」。水晶の一種です。

アメシストの名前はギリシャ神話が由来です。
酒の神「ディオニュソス」(ローマ神話ではバッカス)が酔っ払って、
猛獣に誰でも良いから襲わせようとした時に、
最初に通りかかったのが月の女神「アルテミス」に仕える美少女「アメシスト」。
この事に気づいたアルテミスが、アメシストを一瞬で純白の水晶に変えてしまいます。
その後、酔いから醒め猛省したディオニュソスはその水晶にぶどう酒を注いだところ、
透き通った紫色の美しい宝石に変わったというお話があります。


また、古代ローマでは、アメシストの盃に注いだお酒を飲むと、
お酒だけでなく人生の悪酔いからも身を守ると信じられていた、という話もあります。

アメシストの最大の産地はブラジルです。
スリランカ、マダガスカル、中央アフリカ、ウルグアイ、ザンビアでは質の良いものが産出されます。
日本でも、宮城県の雨塚山や鳥取県で産出されます。



色調は淡いライラック色から濃い紫色まで様々あります。
地熱などで加熱されると黄色に変色し「シトリン」と名前も変わりますし、
ガンマ線と熱を当てれば、淡い緑色の「プラジオライト」に変わります。
「バイカラーアメシスト」と呼ばれる2色のものもあり、色の濃淡が一つの石で現れたものや、
アメシストの一部が地熱によってシトリンに変化したものは「アメトリン」と呼ばれ人気です。
また、光源の色によって見え方が変わる「カラーチェンジアメシスト」も大変希少です。


(フロントとモダンがアメシストのようなCOMTESSE CM-664)

パワーストーンとしても人気のアメシストは身近なジュエリーの一つです。
お守り代わりに身につける方も多いかと思いますが、
アメシストを楽しむにあたって気をつけなければならないのは保管方法です。
強い光に長時間さらされると退色するおそれがあるので、出しっぱなしはよくありません。
またモース硬度は7と硬い方ではありますが、
ダイヤやルビーなど、より硬いものと一緒にすると傷が付く場合があるので注意が必要です。
そして熱により変色やひび割れを起こすこともあります。
染色処理などされている場合は、超音波洗浄も避けた方が良いです。
汚れが気になったら石鹸水などで優しく洗いましょう。

昔から様々な国で高貴な色とされてきた紫色。
その紫のジュエリーの代表格とも言える、アメシスト。
鉱物ファンからも人気で、様々な楽しみ方ができる石です。

《マスイケ》

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