本のお話
2021年10月31日
癒し屋キリコの約束
森沢明夫
喫茶店 《 昭和堂 》、入るとレジ横になぜか大きな神棚が
カウンターの中では、『 カッキー』と呼ばれる雇われ店長が
美味しいコーヒーを淹れてる。
オーナーは『 霧子 さん 』、いつも店の奥で生ビール片手に
ロッキングチェアを揺らしている。
喫茶店は、世を忍ぶ仮の姿でその正体は
何らかの悩みや問題を相談しにくる客に対してキリコさんが
常連の仕事人達を仲間に、嫁姑問題に苛立つ家族や
ストーカー被害に悩むキャバ嬢、退職後もミュウジシャンの夢を
捨て切れない中年男性を、キリコさんは奇想天外な方法で解決
解決料として多額の、『 お賽銭 』を要求
事態は何故か着地すべきところに着地してゆく。
最後に、キリコ本人の闘いが・・・・・
自分を責めながら生きてきた彼女の闘いが
なかなか面白い作品でした。
《 フジイ 》
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