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動物の視力のお話

2021年01月19日

千里中央店

こんにちは。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

今日は動物の視力のお話です。


まずは眼の構造を先にお伝えしておきます。



眼の構造は以上の様になっております。

そして、、、

動物の中で最も視力がいいのは何かご存知ですか?


それは鳥類です。


鳥類は一般的に嗅覚は弱く、聴覚と視覚が発達しています。ヒトと同様の黄斑部(動物の場合は中心野といいます)があり、その中央に人より深い中心窩を持っています。中心窩が深いということは高度な分解能を持っていると考えられています。しかも、網膜の視細胞はほとんどが錐体で色覚も豊かです。そのうえ鳥のほとんどは正視だそうです。うらやましい話ですね。

因みに鳥類は、桿体(光に対する感受性が強くおもに暗い所で働く)がないから「とり目」なんですね。

鳥類の中でも抜群の視力を持つのはタカだといわれています。


木の実や昆虫ではなく、動く小動物を食料とするタカは、800m離れたトンボを見つける力があり、ヒトの8倍以上の視力があると推定できるそうです。

タカの中心窩は各眼に2つずつあり、耳側の中心窩で前方を両眼視し、鼻側の中心窩では側方を見ており、常に三方向が明視できています。
この視力がはるか上空から獲物を間違いなく仕留めることに貢献しているのですね。

動物のそれぞれの視野の範囲です。⬇︎


黄斑部(中心野)の構造は動物により様々です。
ライオンやトラはヒトと同じ位置に同じ形の中心野がありますが、中心窩がありません。


ウサギやネズミ、ウマなどは乳頭耳側に帯状の中心野を持っています。横に広がる中心野は敵がどの方向から来ても気が付きやすい事に役立っていますが、彼らには中心窩がなく、ウサギは近視、ネズミは遠視、ウマは直乱視なので、ヒトより視力はやや劣ります。




カエルは乳頭上方にリング状の中心野を持っており、下方の視野の確保が便利な構造となっています。
これでちょうど前方が見える格好になっているのかもしれないということです。


中心窩を持つ動物は、ヒトやサルが属する霊長類の他は鳥類と爬虫類と硬骨魚しかなく、このうちヒトより優れているのは、鳥類と爬虫類だけだそうです。
ヒトの視力もあながち捨てたものではないみたいです。(*^-^*)


以上今回は動物の視力のお話でした。



《いまい》

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