本のお話
2020年11月02日
あおなり道場始末
葉室麟
城下にある、六つの剣術道場の一つに
道場主が神社の石段で足を滑らせ頭を打って死亡
実に不名誉な死に方である。
長男の権平が道場を継いだが、昼行灯のような性格のうえ
稽古では、弟子に負けまくる始末
父親から教わった 〈 神妙活殺 〉と言う奥義が使えるのだが
三回に一回の成功といったところで、弟子が居なくなり
困窮した権平は、男勝りの妹千草と、神童と言われる弟甚六に
焚きつけられて、道場破りで金を稼ぐ事に。
これにはもう一つ目的があり、父親が殺されたのではないかと
疑いを権平は抱いていた。
犯人は、各道場主の中にいるのか、道場破りを通じて探る事が出来る。
権平 、千草 、甚六、三人の絆は変わらない、愉快な物語でした。
《 フジイ 》
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