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鬼を斬る

2020年01月20日

南千里店

20日に藤井聡太七段の3連覇がかかる朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメントに、満を持して藤井聡太七段が登場しました。



初戦の対戦相手は、朝日杯優勝経験がある菅井七段。王位も経験している強豪で、中盤から他のプロ棋士も藤井七段が苦しい展開と見ていたようで、私も観戦していて激しく駒がぶつかり合う局面では全く理解が及ばないほどの難解さでドキドキしながら見守っていました。
早くに持ち時間を切らして1分将棋に突入した藤井七段に、菅井七段が早指しで時間攻めをする展開に。
しかし、終盤に菅井七段の攻め手が緩むと一気に反撃に転じそのまま押し切って勝利しました。手数は168手。長手数を1分将棋で切り抜けた藤井七段の読みの瞬発力が発揮された1戦目でした。

2戦目は斎藤七段。
前王座の斎藤七段は、前の対局で三浦九段に快勝しており藤井七段にとっては緊張する戦です。
菅井七段、斎藤七段と今回の相手はともに過去の対戦成績が1勝2敗と苦手にしてきた難敵。

先手番を握った藤井七段の作戦は角換わり。
角換わりは中盤より駆け引きが続く神経戦を要する戦型で、本局も長く押したり引いたりが続きましたが藤井七段が一瞬の隙きを突いて差を広げるとその差を徐々に広げて147手で勝利しました。



しかし、菅井七段、斎藤七段と、鬼の棲家と言われるB級1組で現在順位が単独1位2位でA級昇格圏内に位置する相手に勝つとは、本当の将棋の鬼は藤井七段なんじゃないかと思わせられます。

朝日杯の3連覇は羽生九段が達成しています。そして羽生九段は朝日杯優勝5回の記録も持っています。

レジェンドに追いつくためには、準決勝、決勝に勝ち上がってくる強敵に負けることは許されない。

藤井七段の今後に期待大です^^

《タカダ》

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