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本のお話

2017年03月26日

南千里店

光と影 渡辺淳一

直木賞受賞作品で何度も読み返す面白い作品です。

外科医としての経験がものをいった作品です

二人の陸軍大尉が、西南戦争で右腕に銃弾を受け手術を受ける
順番は、たまたまカルテが上にあった小武より腕を切り取る
手術を行い、次に寺内の番が来た時、思いつきで腕を切らないで
残す手術の実験台となってもらう。

二人の運命の明暗が、この時に決まる。

形の上で腕があるか、ないかで
かたや退役、かたや現役に

『 カルテが上だったから、手術場で、思いつきで腕を残す
実験をしてみたくなった 』と聞かされる。

同期でいつも一歩前を行っていた小武にとって
堪え難い屈辱とし30年以上悶々と生きて来て

カルテが、たまたま上になってたから
ただ、笑うしかなく

最後は狂死に

運命を考えさせられる本でした。

《フジイ》

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