宝塚記念と棋聖戦
2026年06月14日
今年の宝塚記念は熱い!

本日14日、阪神競馬場 芝・2200m(右)で春のグランプリGI、宝塚記念が開催されます。
春のクラシックGIロードの終着点、宝塚記念はファン投票によって上位10頭、そして外国招待馬、賞金獲得上位によって出走馬が決定されます。
注目馬は、やはり史上初の春古馬三冠を狙うクロワデュノール。
大阪杯、天皇賞(春)を勝って挑む宝塚記念。しかし、この最後の宝塚記念が非常に大きな壁なのです。
過去、春古馬三冠レースを"2勝"した馬は多数います。
特に天皇賞(春)と宝塚記念は中距離路線とローテーションの関係で同レースに出走する強豪馬が多く、カツラギエース、タマモクロス、イナリワン、スーパークリーク、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、マーベラスサンデー、テイエムオペラオー、ヒシミラクル、ディープインパクト、メイショウサムソン、ドリームジャーニー、ヒルノダムールなど名馬が名を連ねます。
大阪杯がGI昇格となってからは、キタサンブラック、タイトルホルダーが名を連ねますが、これらの名馬たちをもってしても、春古馬三冠は現在まで競馬史上達成されることはありませんでした。想像する以上に過酷なでタフなレースが続きますので、半ば達成不可能な称号として存在しているのが現状です。
しかし、今年の宝塚記念でクロワデュノールが史上初の春古馬三冠に挑みます。

更に今年は史上初の記録が掛かった人馬がもう1頭出場します。

メイショウタバルと鞍上武豊騎手は昨年の宝塚記念の覇者。
宝塚記念を連覇した馬は過去に2頭(ゴールドシップとクロノジェネシス)いますが、それぞれ鞍上が違いました。また、GIとなってからの宝塚記念を連覇した騎手はまだいません。
今年は武豊騎手が昨年に続きメイショウタバルの手綱を握りますので、勝てば宝塚記念同騎手で連覇の史上初の偉業となります。
その他にもGI勝ち鞍がある馬が多数出走しますので、例年以上の盛り上がりを見せる宝塚記念になりそうです^^
「今年も、あなたの、そして私の夢が走ります。あなたの夢はどの馬ですか?私の夢はクロワデュノールです^^」
そしていよいよ将棋タイトル戦の夏の陣が始まりました。
先陣を切って先日4日、第97期棋聖戦五番勝負の第1局が千葉県木更津市『龍宮城スパホテル三日月』開催されました。

龍宮城スパホテル三日月は、コロナ禍以降必ず対局場所として名を連ねている棋聖戦の常連です。
さて棋聖戦は現在、藤井聡太六冠が棋聖位に君臨しています。初タイトル奪取から6連覇で最年少永世棋聖に上り詰めている、言わずと知れた現役最強棋士です。ちなみに棋聖戦最多連覇は羽生善治九段の10連覇となります。
対するのは、そのレジェンド羽生九段に挑戦者決定戦で逆転勝利を収め、タイトル初挑戦の服部慎一郎七段。同時に北陸出身初のタイトル挑戦者となりました。新人戦で3回、加古川青流戦で1回の計4回の棋戦優勝経験があり実力者のひとりでもあります。
振り駒の結果、先手は藤井棋聖となりました。棋聖戦では鬼強い藤井棋聖に先手番を握られたのは少々痛手ですが、藤井先手を攻略出来ればかなりのアドバンテージを得られるのも確か。
棋聖戦は短期決戦の持ち時間各4時間。
先手・藤井棋聖、後手・服部七段の戦いで、互いに飛車先の歩を伸ばす立ち上がりとなりました。
しかし、後手番の服部七段が6手目で早くも端歩を突く変化球を見せます。更に10手目でも自陣の整備をよそに1筋の端歩を突く。早くも力戦調の雰囲気漂う出だしとなります。
序盤の大きな動きは14手目、服部七段が△7七角成と角を交換した局面。
角換わりの進行となりますが、服部七段は早い段階で△9四歩(6手目)〜△1五歩(10手目)そして△9五歩と、後手番ながら左の端歩を最前線まで突き進める独特の構想を見せ、一方の藤井棋聖は、20手目に服部七段が放った△1三角打に対し、▲3四飛(21手目)と横歩取りで応戦。ここから序盤早々、馬を作り合う大空中戦へ突入。藤井棋聖は▲1三角成〜▲4六馬、服部七段は△3四歩から馬を追いかけ、盤上は一気に緊張感に包まれます。
中盤戦、藤井棋聖は自陣のバランスを整えつつ、作った馬を▲4七馬(39手目)から▲3六馬(55手目)へと絶妙にコントロールし、後手の攻めに睨みを利かせて行き、対する服部七段は、序盤に突いた端歩の位を生かし、△9三桂(46手目)から△8五桂(56手目)と、自慢の軽量級の桂馬を前線に跳ね上げて先手陣の攻略を目指していきます。
服部七段の桂跳ねに対し、藤井棋聖は冷静に▲8八銀(57手目)と引いて受けに回ります。
さらに服部七段が△3四飛打(60手目)と飛車を据えて攻めを急ごうとしたのに対し、藤井棋聖はすかさず▲8五歩(63手目)と突き、後手の攻めの要であった桂馬を堂々と召し捕りました。
藤井棋聖の緩急の付け方が絶妙過ぎて溜息が出ます。
服部七段は△3七歩成(64手目)と対抗しますが、藤井棋聖は▲3七同馬と引き付けて冷静沈着に対応。この桂得を果たした一連の防衛策によって、形勢は少しずつ、しかし確実に藤井棋聖へと傾いていきます。
終盤戦に突入し、服部七段は△5五桂打(70手目)や△4六銀(72手目)と、先手陣の馬の牙城を崩そうと必死の猛攻を仕掛けますが、ここで藤井棋聖が放った決定打が、自陣の深い位置に投入した▲2八角打(75手目)でした。
この角が攻守に絶大な威力を発揮します。
さらに藤井棋聖は、服部七段の攻めを遮断するように▲3五歩打(73手目)、▲3三歩打(81手目)と、手厚い歩の叩きを連発。服部七段の飛車を△1二飛(82手目)と完全に盤面の隅へ追いやることに成功。
最後は、飛車を逃げ回る服部七段に対し、藤井棋聖が▲2七桂打(93手目)から確実に包囲網を狭め、99手目▲3四歩打の局面を構築したところで服部七段が投了。
藤井棋聖が完璧な受け潰しと手厚い収束により、開幕戦を勝利で飾りました。
服部七段が仕掛けた「端歩突き+桂馬の急襲」という独自の積極策を、自陣の「馬」と「▲8五歩の桂取り」で正確に見切って完勝した藤井棋聖。やはり絶対王者の大局観と受けの壁は厚く越えることが難しいのは今までの戦いを見ても納得です。
しかし、敗れたとはいえ服部七段の恐れずに踏み込んでいく姿勢は、今後のシリーズをさらに面白くさせるポテンシャルを十分に感じさせる内容だったと思います。
注目の第2局は、6月19日(金)に栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で行われます。
次局は服部七段の先手番。今度はどのような研究を引っ提げて王者にリベンジを挑むのか。藤井棋聖が連勝して一気に防衛へ王手をかけるのか、それとも服部七段が巻き返すのか、次回も目が離せません!
《タカダ》

本日14日、阪神競馬場 芝・2200m(右)で春のグランプリGI、宝塚記念が開催されます。
春のクラシックGIロードの終着点、宝塚記念はファン投票によって上位10頭、そして外国招待馬、賞金獲得上位によって出走馬が決定されます。
注目馬は、やはり史上初の春古馬三冠を狙うクロワデュノール。
大阪杯、天皇賞(春)を勝って挑む宝塚記念。しかし、この最後の宝塚記念が非常に大きな壁なのです。
過去、春古馬三冠レースを"2勝"した馬は多数います。
特に天皇賞(春)と宝塚記念は中距離路線とローテーションの関係で同レースに出走する強豪馬が多く、カツラギエース、タマモクロス、イナリワン、スーパークリーク、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、マーベラスサンデー、テイエムオペラオー、ヒシミラクル、ディープインパクト、メイショウサムソン、ドリームジャーニー、ヒルノダムールなど名馬が名を連ねます。
大阪杯がGI昇格となってからは、キタサンブラック、タイトルホルダーが名を連ねますが、これらの名馬たちをもってしても、春古馬三冠は現在まで競馬史上達成されることはありませんでした。想像する以上に過酷なでタフなレースが続きますので、半ば達成不可能な称号として存在しているのが現状です。
しかし、今年の宝塚記念でクロワデュノールが史上初の春古馬三冠に挑みます。

更に今年は史上初の記録が掛かった人馬がもう1頭出場します。

メイショウタバルと鞍上武豊騎手は昨年の宝塚記念の覇者。
宝塚記念を連覇した馬は過去に2頭(ゴールドシップとクロノジェネシス)いますが、それぞれ鞍上が違いました。また、GIとなってからの宝塚記念を連覇した騎手はまだいません。
今年は武豊騎手が昨年に続きメイショウタバルの手綱を握りますので、勝てば宝塚記念同騎手で連覇の史上初の偉業となります。
その他にもGI勝ち鞍がある馬が多数出走しますので、例年以上の盛り上がりを見せる宝塚記念になりそうです^^
「今年も、あなたの、そして私の夢が走ります。あなたの夢はどの馬ですか?私の夢はクロワデュノールです^^」
そしていよいよ将棋タイトル戦の夏の陣が始まりました。
先陣を切って先日4日、第97期棋聖戦五番勝負の第1局が千葉県木更津市『龍宮城スパホテル三日月』開催されました。

龍宮城スパホテル三日月は、コロナ禍以降必ず対局場所として名を連ねている棋聖戦の常連です。
さて棋聖戦は現在、藤井聡太六冠が棋聖位に君臨しています。初タイトル奪取から6連覇で最年少永世棋聖に上り詰めている、言わずと知れた現役最強棋士です。ちなみに棋聖戦最多連覇は羽生善治九段の10連覇となります。
対するのは、そのレジェンド羽生九段に挑戦者決定戦で逆転勝利を収め、タイトル初挑戦の服部慎一郎七段。同時に北陸出身初のタイトル挑戦者となりました。新人戦で3回、加古川青流戦で1回の計4回の棋戦優勝経験があり実力者のひとりでもあります。
振り駒の結果、先手は藤井棋聖となりました。棋聖戦では鬼強い藤井棋聖に先手番を握られたのは少々痛手ですが、藤井先手を攻略出来ればかなりのアドバンテージを得られるのも確か。
棋聖戦は短期決戦の持ち時間各4時間。
先手・藤井棋聖、後手・服部七段の戦いで、互いに飛車先の歩を伸ばす立ち上がりとなりました。
しかし、後手番の服部七段が6手目で早くも端歩を突く変化球を見せます。更に10手目でも自陣の整備をよそに1筋の端歩を突く。早くも力戦調の雰囲気漂う出だしとなります。
序盤の大きな動きは14手目、服部七段が△7七角成と角を交換した局面。
角換わりの進行となりますが、服部七段は早い段階で△9四歩(6手目)〜△1五歩(10手目)そして△9五歩と、後手番ながら左の端歩を最前線まで突き進める独特の構想を見せ、一方の藤井棋聖は、20手目に服部七段が放った△1三角打に対し、▲3四飛(21手目)と横歩取りで応戦。ここから序盤早々、馬を作り合う大空中戦へ突入。藤井棋聖は▲1三角成〜▲4六馬、服部七段は△3四歩から馬を追いかけ、盤上は一気に緊張感に包まれます。
中盤戦、藤井棋聖は自陣のバランスを整えつつ、作った馬を▲4七馬(39手目)から▲3六馬(55手目)へと絶妙にコントロールし、後手の攻めに睨みを利かせて行き、対する服部七段は、序盤に突いた端歩の位を生かし、△9三桂(46手目)から△8五桂(56手目)と、自慢の軽量級の桂馬を前線に跳ね上げて先手陣の攻略を目指していきます。
服部七段の桂跳ねに対し、藤井棋聖は冷静に▲8八銀(57手目)と引いて受けに回ります。
さらに服部七段が△3四飛打(60手目)と飛車を据えて攻めを急ごうとしたのに対し、藤井棋聖はすかさず▲8五歩(63手目)と突き、後手の攻めの要であった桂馬を堂々と召し捕りました。
藤井棋聖の緩急の付け方が絶妙過ぎて溜息が出ます。
服部七段は△3七歩成(64手目)と対抗しますが、藤井棋聖は▲3七同馬と引き付けて冷静沈着に対応。この桂得を果たした一連の防衛策によって、形勢は少しずつ、しかし確実に藤井棋聖へと傾いていきます。
終盤戦に突入し、服部七段は△5五桂打(70手目)や△4六銀(72手目)と、先手陣の馬の牙城を崩そうと必死の猛攻を仕掛けますが、ここで藤井棋聖が放った決定打が、自陣の深い位置に投入した▲2八角打(75手目)でした。
この角が攻守に絶大な威力を発揮します。
さらに藤井棋聖は、服部七段の攻めを遮断するように▲3五歩打(73手目)、▲3三歩打(81手目)と、手厚い歩の叩きを連発。服部七段の飛車を△1二飛(82手目)と完全に盤面の隅へ追いやることに成功。
最後は、飛車を逃げ回る服部七段に対し、藤井棋聖が▲2七桂打(93手目)から確実に包囲網を狭め、99手目▲3四歩打の局面を構築したところで服部七段が投了。
藤井棋聖が完璧な受け潰しと手厚い収束により、開幕戦を勝利で飾りました。
服部七段が仕掛けた「端歩突き+桂馬の急襲」という独自の積極策を、自陣の「馬」と「▲8五歩の桂取り」で正確に見切って完勝した藤井棋聖。やはり絶対王者の大局観と受けの壁は厚く越えることが難しいのは今までの戦いを見ても納得です。
しかし、敗れたとはいえ服部七段の恐れずに踏み込んでいく姿勢は、今後のシリーズをさらに面白くさせるポテンシャルを十分に感じさせる内容だったと思います。
注目の第2局は、6月19日(金)に栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で行われます。
次局は服部七段の先手番。今度はどのような研究を引っ提げて王者にリベンジを挑むのか。藤井棋聖が連勝して一気に防衛へ王手をかけるのか、それとも服部七段が巻き返すのか、次回も目が離せません!
《タカダ》

















































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