王位戦第1局
2025年07月13日
藤井棋聖と挑戦者の杉本和陽六段が対戦した棋聖戦五番勝負は、3勝0敗で藤井棋聖が防衛を果たし、シリーズ6連覇になりました。これでシリーズ2位タイ(同、佐藤康光九段)の連覇記録となりました。最多は羽生善治九段の10連覇ですね。
そして藤井七冠はこの防衛でタイトル通算獲得数を30期としました。
まだ弱冠22歳の若者がタイトル30期ですよ・・・
22歳って、まだまだ3段リーグ在籍か新四段ぐらいの年齢です。タイトル戦なんてよっぽどの実力がないととてもじゃないけど無理でしょう。そんな常識がまったく当てはまらない藤井七冠の今度のタイトル戦は王位戦。棋聖と王位は共に同時期に獲得をしたタイトル戦です。なので王位も防衛となれば6連覇となります。ちなみに王位の連覇記録保持者は故大山康晴十五世名人で12連覇。王位創設の1期から12期獲得しています。その後は羽生善治九段の9連覇。次いで中原誠十六世名人の6連覇となっています。
今期の王位戦の挑戦者は永瀬拓矢九段です。
今最も藤井七冠とタイトル戦を戦っている棋士で棋界No.2の実力者でもあります。
しかし、藤井七冠とのタイトル戦の対戦成績を見ると、21戦して4勝17敗と大きく負け越してしまっております。タイトル戦の常連になりつつあるが、されど絶対王者の藤井七冠には遠く及ばない・・・。
王位戦は2日制対局です。
2日制対局では凄まじい勝率の藤井七冠相手に、2勝以上した棋士はまだいません。
その鬼神を打倒して永瀬九段が再びタイトルホルダーに返り咲くことができるのか、注目です。
第66期王位戦七番勝負第1局は愛知県小牧市「合掌レストラン大蔵」にて行われました。

第1局の本局は振り駒の結果、永瀬九段が先手番となりました。
その1日目、角換わり相早繰り銀に進んだ盤上ですが、午後には後手から千日手を迫られ先手の永瀬九段が妥協する形で14時23分に千日手が成立。永瀬九段との対局は名人戦を含めて3局連続の千日手となりました。
現代将棋では無理に現状を打開せず千日手を受け入れることが多いですね。それだけ両者の思惑が一致してるということでしょう。
指し直し局は角換わり腰掛け銀の戦型となりました。
この局もあわや千日手か?という場面が有りましたが藤井王位が手を変えて千日手は逃れました。
6筋、4筋で歩がぶつかったところで封じ手になり永瀬九段が封じます。
翌2日目、符を突き捨てながら攻守共に超絶的なバランスで陣形を保つ永瀬九段
駒台に角銀歩と豊富な藤井王将に対し、永瀬九段は手持ちの最後の歩を盤面に投入して金を奪い返しに行く。
しかし、自陣の金銀が相手の射程に入っているにも関わらず、逃げることはせずあくまで一直線に永瀬玉の玉頭に踏み込む。
ここで永瀬九段の手が止まったが、1時間10分の長考で金を取った。自陣の玉は安全と見て更に藤井陣深くに攻め入る。お互いの読みを否定するかのように自らを信じ指し手を進めていく。
だが、ここで読み勝ったのは永瀬九段でした。
2四歩と詰め寄ったからには更に2三歩と成り捨てていくと思われましたが、先に銀取りを受けた事によって永瀬九段有利の評価に変わる。
しかし藤井王位の駒台には角銀が温存されている。手順は違えど永瀬玉へ迫る手を見せてこのまますんなりとはいかないと思われる。
そして更にお互いが相手玉にダイレクトアタックしていく。
その時でした。再度玉頭に迫る歩を払うべく一旦手をいれる2五歩と取った何気ない手がぬるい手だと判断されて形勢が7:3から3:7へとほぼ真逆に藤井王位に傾きました。
それまでうまく進めていた永瀬九段が攻め急ぐように藤井王位の玉へ迫りますがしっかりと自玉の安全を読んでいた藤井王位は電光石火のごとく永瀬玉を追い込み、89手にて指し直し局を制し逆転で初戦白星で飾りました。

千日手指し直しという特殊な状況でお互いの持ち味を出し合った非常に見応えのある一局でした。
次局はもしかして永瀬九段が千日手のリベンジで千日手返しをするかも・・・?
《タカダ》
そして藤井七冠はこの防衛でタイトル通算獲得数を30期としました。
まだ弱冠22歳の若者がタイトル30期ですよ・・・
22歳って、まだまだ3段リーグ在籍か新四段ぐらいの年齢です。タイトル戦なんてよっぽどの実力がないととてもじゃないけど無理でしょう。そんな常識がまったく当てはまらない藤井七冠の今度のタイトル戦は王位戦。棋聖と王位は共に同時期に獲得をしたタイトル戦です。なので王位も防衛となれば6連覇となります。ちなみに王位の連覇記録保持者は故大山康晴十五世名人で12連覇。王位創設の1期から12期獲得しています。その後は羽生善治九段の9連覇。次いで中原誠十六世名人の6連覇となっています。
今期の王位戦の挑戦者は永瀬拓矢九段です。
今最も藤井七冠とタイトル戦を戦っている棋士で棋界No.2の実力者でもあります。
しかし、藤井七冠とのタイトル戦の対戦成績を見ると、21戦して4勝17敗と大きく負け越してしまっております。タイトル戦の常連になりつつあるが、されど絶対王者の藤井七冠には遠く及ばない・・・。
王位戦は2日制対局です。
2日制対局では凄まじい勝率の藤井七冠相手に、2勝以上した棋士はまだいません。
その鬼神を打倒して永瀬九段が再びタイトルホルダーに返り咲くことができるのか、注目です。
第66期王位戦七番勝負第1局は愛知県小牧市「合掌レストラン大蔵」にて行われました。

第1局の本局は振り駒の結果、永瀬九段が先手番となりました。
その1日目、角換わり相早繰り銀に進んだ盤上ですが、午後には後手から千日手を迫られ先手の永瀬九段が妥協する形で14時23分に千日手が成立。永瀬九段との対局は名人戦を含めて3局連続の千日手となりました。
現代将棋では無理に現状を打開せず千日手を受け入れることが多いですね。それだけ両者の思惑が一致してるということでしょう。
指し直し局は角換わり腰掛け銀の戦型となりました。
この局もあわや千日手か?という場面が有りましたが藤井王位が手を変えて千日手は逃れました。
6筋、4筋で歩がぶつかったところで封じ手になり永瀬九段が封じます。
翌2日目、符を突き捨てながら攻守共に超絶的なバランスで陣形を保つ永瀬九段
駒台に角銀歩と豊富な藤井王将に対し、永瀬九段は手持ちの最後の歩を盤面に投入して金を奪い返しに行く。
しかし、自陣の金銀が相手の射程に入っているにも関わらず、逃げることはせずあくまで一直線に永瀬玉の玉頭に踏み込む。
ここで永瀬九段の手が止まったが、1時間10分の長考で金を取った。自陣の玉は安全と見て更に藤井陣深くに攻め入る。お互いの読みを否定するかのように自らを信じ指し手を進めていく。
だが、ここで読み勝ったのは永瀬九段でした。
2四歩と詰め寄ったからには更に2三歩と成り捨てていくと思われましたが、先に銀取りを受けた事によって永瀬九段有利の評価に変わる。
しかし藤井王位の駒台には角銀が温存されている。手順は違えど永瀬玉へ迫る手を見せてこのまますんなりとはいかないと思われる。
そして更にお互いが相手玉にダイレクトアタックしていく。
その時でした。再度玉頭に迫る歩を払うべく一旦手をいれる2五歩と取った何気ない手がぬるい手だと判断されて形勢が7:3から3:7へとほぼ真逆に藤井王位に傾きました。
それまでうまく進めていた永瀬九段が攻め急ぐように藤井王位の玉へ迫りますがしっかりと自玉の安全を読んでいた藤井王位は電光石火のごとく永瀬玉を追い込み、89手にて指し直し局を制し逆転で初戦白星で飾りました。

千日手指し直しという特殊な状況でお互いの持ち味を出し合った非常に見応えのある一局でした。
次局はもしかして永瀬九段が千日手のリベンジで千日手返しをするかも・・・?
《タカダ》

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