いざいざ奈良〜完結編。
2024年11月02日
こんにちは。
先週のブログ『いざいざ奈良。』からの続きでございます。
腹ごしらえをすませ、向かうは奈良公園。
東大寺付近になると鹿の数が一気に増えて、獣の匂いが辺りに漂っています。また平日でしたが外国人観光客や修学旅行生も多くとても賑わっています。
盧舎那仏(奈良の大仏さん)を目指して歩をすすめると最初に見えてくるのは『南大門』です。高さは約26m、幅は約29mと圧倒的な存在感で僕を迎えてくれます。
『東大寺南大門』といえば、国宝『金剛力士像』です。
金剛力士像は寺院の門などに安置されることが多く、仏法を守る神のことを言います。さまざまな敵が来たときに、それらから寺院を守る役割があります。
正面向かって左手に『阿形(あぎょう)』、右手に『吽形(うんぎょう)』、通常とは左右反対に、しかも互いに向き合うように配置されているのが特徴です。
2体の『金剛力士像』はどちらも、筋骨隆々。目を見開いて相手をにらみつけている様は、迫力満点です。しかも腕や脚の筋肉の筋や血管など細部まで表現しているところは、とても木彫の像とは思えません。相手を威嚇する勇ましい姿は、建設から何百年の時を経た今もなお人々を圧倒する力があります。
ちなみに、ヒノキで造られた木彫の像で高さ8.4m、木彫像としては日本最大です。現存の『金剛力士像』は鎌倉時代の有名な仏師運慶・快慶によって1203年に造られたもので、1988〜1993年に掛けて修理され現在に至っています。
また、二人の息がピッタリ合ってる時に使われる「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉は、『金剛力士像』の阿形像と吽形像が起源となっていると言われています。
元々「阿吽の呼吸」という言葉は当初、息を吐く時に口が「阿(あ)」と言っている形になっていて、息を吸って口を閉じる時に口が「吽(うん)」と言っている形になっていることをから、息を吸って吐くことという意味で使われていました。
それが現在使われているような意味で使われるようになったのは、実際に、お互い息を吸って吐く呼吸をあわせてタイミングをはかることが少なくないことからのようです。例えば相撲の立ち会いでは、二人の力士が息を吐いた後、息を吸った状態で止めて、タイミングをあわせているそうです。
確かに『阿形』は「あ」言うて口開いてるし、『吽形』は「うん」言うて口閉じてるわ。お互いに向き合って呼吸を合わせて阿吽の呼吸で東大寺を守ってるんやな…実に面白い。
『南大門』を通り抜け、目指すは『東大寺大仏殿』。
中門左手にある大仏殿入堂口で入場券を購入します。
見えてきました。大仏殿。
さあ!ついにご対面!
会いたかったぜ!…にしてもやっぱり大きい。
銅台座(約3m)も含めると、高さ18.03mあります。
鎌倉の大仏さんが13.35mだからその大きさたるや。
724年に即位した聖武天皇が、災害や政変、反乱などが相次ぐ当時の社会不安を、仏法の力によって解消しようと大仏造立を発願。 東大寺の本尊として世界最大の金銅仏、『盧舎那仏(るしゃなぶつ)』の造営が始まり、752年に開眼法会が盛大に行われました。大仏さまと大仏殿の造立には当時人口の約半分、のべ260万人もの人々が協力したそうです。凄くないですか?
(尚、現在のお姿は、地震や焼失などを経て1692年に再建・開眼供養されたもの)
時計回りに大仏さんの周りを一周し、いろんな角度からの大仏さんのお姿を拝見しました。
間には『虚空蔵菩薩』のお姿や。
もちろんお約束の柱の潜り抜けをするお子さんの姿も。
『大仏殿』を出て東に行くと『二月堂』へ。
そして若草山へ。
久しぶりに訪れた若草山は囲いが出来ていて、入るには150円が必要となっていました^_^;
思ってたより斜面の傾斜が急で登るのにも一苦労。ここまで結構歩いてきたんで足元フラフラしております(笑)。
腰を下そうと思うも至る所に鹿のフン(笑)
…なんとかフンの無い場所を見つけて腰を下ろし手前の自販機で買っておいた缶コーヒーを取り出し暫しリラックスタイム。
目の前に広がる景色、心地良い風、子供たちの楽しそうな声。
この日は曇り空でしたがとても気持ちの良い時間となりました。
ちなみに今こんな感じの注意喚起があり斜面を滑ることは禁止されています。中1の遠足の時は飽きずにダンボールで何回滑ったことか。「中学生か?!」ってツッコミそのままに(笑)。
『春日大社』も訪れましたが時間の都合で参拝はせず、JR奈良駅へと向かいます。
その途中、臼と杵を使った餅つきパフォーマンスで有名な餅屋『中谷堂』発見。外国人観光客が列を作っています。残念ながら例のパフォーマンスは見れませんでしたが…
帰りの電車の中でヘルスケアアプリで今日歩いた歩数をチェックするとなんと25,000歩。普段仕事の時は4,000歩なんで6倍以上。さすがに電車に揺られてウツラウツラしてました(-_-)zzz
奈良を観光で訪れるのは久しぶりでしたが、ホントに良いところ。自然や鹿、そして多くの国宝や重要文化財に触れて、良い一日となりました。また来たいと思います!!
《ウエノ》
先週のブログ『いざいざ奈良。』からの続きでございます。
腹ごしらえをすませ、向かうは奈良公園。
東大寺付近になると鹿の数が一気に増えて、獣の匂いが辺りに漂っています。また平日でしたが外国人観光客や修学旅行生も多くとても賑わっています。
盧舎那仏(奈良の大仏さん)を目指して歩をすすめると最初に見えてくるのは『南大門』です。高さは約26m、幅は約29mと圧倒的な存在感で僕を迎えてくれます。
『東大寺南大門』といえば、国宝『金剛力士像』です。
金剛力士像は寺院の門などに安置されることが多く、仏法を守る神のことを言います。さまざまな敵が来たときに、それらから寺院を守る役割があります。
正面向かって左手に『阿形(あぎょう)』、右手に『吽形(うんぎょう)』、通常とは左右反対に、しかも互いに向き合うように配置されているのが特徴です。
2体の『金剛力士像』はどちらも、筋骨隆々。目を見開いて相手をにらみつけている様は、迫力満点です。しかも腕や脚の筋肉の筋や血管など細部まで表現しているところは、とても木彫の像とは思えません。相手を威嚇する勇ましい姿は、建設から何百年の時を経た今もなお人々を圧倒する力があります。
ちなみに、ヒノキで造られた木彫の像で高さ8.4m、木彫像としては日本最大です。現存の『金剛力士像』は鎌倉時代の有名な仏師運慶・快慶によって1203年に造られたもので、1988〜1993年に掛けて修理され現在に至っています。
また、二人の息がピッタリ合ってる時に使われる「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉は、『金剛力士像』の阿形像と吽形像が起源となっていると言われています。
元々「阿吽の呼吸」という言葉は当初、息を吐く時に口が「阿(あ)」と言っている形になっていて、息を吸って口を閉じる時に口が「吽(うん)」と言っている形になっていることをから、息を吸って吐くことという意味で使われていました。
それが現在使われているような意味で使われるようになったのは、実際に、お互い息を吸って吐く呼吸をあわせてタイミングをはかることが少なくないことからのようです。例えば相撲の立ち会いでは、二人の力士が息を吐いた後、息を吸った状態で止めて、タイミングをあわせているそうです。
確かに『阿形』は「あ」言うて口開いてるし、『吽形』は「うん」言うて口閉じてるわ。お互いに向き合って呼吸を合わせて阿吽の呼吸で東大寺を守ってるんやな…実に面白い。
『南大門』を通り抜け、目指すは『東大寺大仏殿』。
中門左手にある大仏殿入堂口で入場券を購入します。
見えてきました。大仏殿。
さあ!ついにご対面!
会いたかったぜ!…にしてもやっぱり大きい。
銅台座(約3m)も含めると、高さ18.03mあります。
鎌倉の大仏さんが13.35mだからその大きさたるや。
724年に即位した聖武天皇が、災害や政変、反乱などが相次ぐ当時の社会不安を、仏法の力によって解消しようと大仏造立を発願。 東大寺の本尊として世界最大の金銅仏、『盧舎那仏(るしゃなぶつ)』の造営が始まり、752年に開眼法会が盛大に行われました。大仏さまと大仏殿の造立には当時人口の約半分、のべ260万人もの人々が協力したそうです。凄くないですか?
(尚、現在のお姿は、地震や焼失などを経て1692年に再建・開眼供養されたもの)
時計回りに大仏さんの周りを一周し、いろんな角度からの大仏さんのお姿を拝見しました。
間には『虚空蔵菩薩』のお姿や。
もちろんお約束の柱の潜り抜けをするお子さんの姿も。
『大仏殿』を出て東に行くと『二月堂』へ。
そして若草山へ。
久しぶりに訪れた若草山は囲いが出来ていて、入るには150円が必要となっていました^_^;
思ってたより斜面の傾斜が急で登るのにも一苦労。ここまで結構歩いてきたんで足元フラフラしております(笑)。
腰を下そうと思うも至る所に鹿のフン(笑)
…なんとかフンの無い場所を見つけて腰を下ろし手前の自販機で買っておいた缶コーヒーを取り出し暫しリラックスタイム。
目の前に広がる景色、心地良い風、子供たちの楽しそうな声。
この日は曇り空でしたがとても気持ちの良い時間となりました。
ちなみに今こんな感じの注意喚起があり斜面を滑ることは禁止されています。中1の遠足の時は飽きずにダンボールで何回滑ったことか。「中学生か?!」ってツッコミそのままに(笑)。
『春日大社』も訪れましたが時間の都合で参拝はせず、JR奈良駅へと向かいます。
その途中、臼と杵を使った餅つきパフォーマンスで有名な餅屋『中谷堂』発見。外国人観光客が列を作っています。残念ながら例のパフォーマンスは見れませんでしたが…
帰りの電車の中でヘルスケアアプリで今日歩いた歩数をチェックするとなんと25,000歩。普段仕事の時は4,000歩なんで6倍以上。さすがに電車に揺られてウツラウツラしてました(-_-)zzz
奈良を観光で訪れるのは久しぶりでしたが、ホントに良いところ。自然や鹿、そして多くの国宝や重要文化財に触れて、良い一日となりました。また来たいと思います!!
《ウエノ》
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