第72期王座戦五番勝負第1局
2024年09月08日
第72期王座戦五番勝負第1局が、4日に神奈川県秦野市の陣屋にて行われました。
前期の王座戦では。永瀬拓矢王座に藤井聡太七冠が八冠目奪取&全冠制覇をかけて挑み、また永瀬王座も5期連続を以て自身初の名誉王座(永世称号)の称号を勝ち取りたい、お互い譲れない戦いでした。
永瀬王座が第1局から藤井七冠を苦しめ第4局もあと一歩の所で永瀬王座を終盤の魔物が襲い、痛すぎる逆転負けを喫してしまいました。単なる負けではなく、5期連続で獲得できる永世称号が、今度は合計10期獲得でしか得られなくなってしまい、藤井聡太が棋界に君臨する限り残り6期も王座を獲得するのはなかなか困難な状況であります。
その困難な道程を最強の棋士を打ち破って再度歩んでいけるのか ──
さて、第1局振り駒の結果、と金が3枚出て永瀬九段の先手に決まった。
両者得意の角換わりの戦型でしたが藤井王座が序盤に変化を見せて永瀬九段が慎重に進めていく。
藤井王座の速攻に対し永瀬九段の守勢の図。藤井王座は早々と駒をぶつけて銀を繰り上がっていく。
昼食休憩明けに局面が動いた。藤井王座が☖7三角(56手目)と自陣に角を据えて、模様のよさを求めにいく。藤井王座が端から仕掛け、永瀬九段も的確に応じ、局面のバランスを保つ。一進一退の攻防が続き、局面は白熱した終盤戦になったが、藤井王座が厳しい攻めを続けて勝ちきった。永瀬九段も最終盤で金をタダ捨てする勝負手を放つなど粘りましたが力及ばず、124手にて投了となり藤井王座の先勝となりました。
夏に弱いとされる藤井王座でしたが調子は徐々に取り戻してきているのか、後手番でもしっかりリードを奪いながら終始鋭い立ち回りだった印象を受けました。対する永瀬九段は悩ましく考える場面も多く局面に対して自身が持てなかったのではないかなと・・・。
第2局は暫く日程が開くので両者しっかり準備して臨まれることでしょう。次回が楽しみです^^
《タカダ》
前期の王座戦では。永瀬拓矢王座に藤井聡太七冠が八冠目奪取&全冠制覇をかけて挑み、また永瀬王座も5期連続を以て自身初の名誉王座(永世称号)の称号を勝ち取りたい、お互い譲れない戦いでした。
永瀬王座が第1局から藤井七冠を苦しめ第4局もあと一歩の所で永瀬王座を終盤の魔物が襲い、痛すぎる逆転負けを喫してしまいました。単なる負けではなく、5期連続で獲得できる永世称号が、今度は合計10期獲得でしか得られなくなってしまい、藤井聡太が棋界に君臨する限り残り6期も王座を獲得するのはなかなか困難な状況であります。
その困難な道程を最強の棋士を打ち破って再度歩んでいけるのか ──
さて、第1局振り駒の結果、と金が3枚出て永瀬九段の先手に決まった。
両者得意の角換わりの戦型でしたが藤井王座が序盤に変化を見せて永瀬九段が慎重に進めていく。
藤井王座の速攻に対し永瀬九段の守勢の図。藤井王座は早々と駒をぶつけて銀を繰り上がっていく。
昼食休憩明けに局面が動いた。藤井王座が☖7三角(56手目)と自陣に角を据えて、模様のよさを求めにいく。藤井王座が端から仕掛け、永瀬九段も的確に応じ、局面のバランスを保つ。一進一退の攻防が続き、局面は白熱した終盤戦になったが、藤井王座が厳しい攻めを続けて勝ちきった。永瀬九段も最終盤で金をタダ捨てする勝負手を放つなど粘りましたが力及ばず、124手にて投了となり藤井王座の先勝となりました。
夏に弱いとされる藤井王座でしたが調子は徐々に取り戻してきているのか、後手番でもしっかりリードを奪いながら終始鋭い立ち回りだった印象を受けました。対する永瀬九段は悩ましく考える場面も多く局面に対して自身が持てなかったのではないかなと・・・。
第2局は暫く日程が開くので両者しっかり準備して臨まれることでしょう。次回が楽しみです^^
《タカダ》
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