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本のお話

2021年07月12日

南千里店

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潮騒はるか
葉室麟


『 風かおる 』の続編。


武家の娘に生まれた菜摘は、成長して蘭方医の夫の手ほどきで


自らも鍼灸医となって、西洋医学伝習所で学ぶ夫を追い


弟、誠之助と彼を慕う千紗と共に長崎に移り住んだ菜摘


オランダ船が浮かぶが、江戸では安政の大獄が幕を開け


長崎にも、志士が集まり始めていた。


医術に携わる菜摘たちは、シーボルトの娘、( いね )や( 松本良順 )と


親しくなり、当時恐れられていた〈 コレラ 〉や腑分けに関わる。


そこへ千紗の姉佐奈が不義密通の妻、夫を毒殺し脱藩したとの


報が舞い込む、しかも身重だという


菜摘は真実を追って行く。


《 フジイ 》

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