
ルビィ
重松清
『 ダザイさん 』という売れない作家と、一人の少女が出合う物語。
透き通った身体になった二人が、一昼夜の短い旅をする物語でした
何人かの人達の記憶に潜り込み、七人の生命を救わないと
天国に行けない少女に付き合って
出合った人達の心の中に、自分と同じ痛みを次々に見つけ
最後に、弟を救う。
『 だから、ほんとうに軽かったの生きることも、死ぬことも 』
『 いまは違うよ、いまは生きることも、死ぬことも重いんだっていうの
私も知ってる、生きることはどんなに疲れていたり、キツかったりしても
休めないんだってことも、わかってる。』
少女は消えてゆく。
《 フジイ 》
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