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小さいサムライ達

2016年07月28日

千里中央店

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雑誌に、吉岡たすく先生の“ 小さいサムライたち ”

から、連載の文章が載っていました。


 



     【 運が悪かった 】


フミゾウくんも、何でもよく話してくれる愉快な子供のひとりです。

特に、家庭であったことをつつみかくさずにくれるのです。

それがまた楽しい話なのです。

私が教室に入って行きますと、フミゾウくんが私の机の前に立って、

私の来るのを待っていました。

「先生、来るのんおそいなあ。ぼく、ずっと待ってたんやで

 はよ聞いて、聞いて」 と

忙しそうに声をかけます。よほど話したいことがあるようです。

私がカバンを置いて、座るのを待ち構えて

「先生、ぼく、運が悪かったわ」 と言うのです

「運がわるかったて?」 とたずねかえしますと

「うん、昨日な、ものすごう運がわるかったんや」

「何があったの?」

「昨日、お母さんに、ものすごうおこられてん」

「きみが、悪いことしたんだろう。それでおこられたんなら、

 運が悪いって、おかしいぞ」

「あのな、おとといいは弟のユウちゃんが同じことしたんやで」

「弟さんが?じゃ、弟さんもおこられたんだろう」

と、私が言うと、フミゾウ君は大きく、首を横にふりました。

「ユウちゃん、はなにもおこられへんかったんや。それやのに

 同じことを、ぼくがしたら、ものすごくおこられてん。
 
 な、ぼくは運がわるかったんや。… 同じことをしたのに…」

その時、いつの間にか横に来て、聞いていたヒデキ君が、澄ました顔で

「それは、要領がわるいんや」 と言いました

私は、思わずふきだしてしまいました。



 


久しぶりに、先生の文章を読み、ユーモアのある話し方、子どもの観察力

長い間、小学校の教員や、校長を務め、執筆活動、テレビ寺子屋など

活躍し、生涯子供教育を貫かれた方です。

随分、子育ての時は助けられたことを思い出しました。

すっかり忘れていて、なつかしさと、やさしさが、戻ってきたようで…





今は夏休み。どうか子供たちが。イキイキと元気に暮らせますように

子どもたちが、笑顔でいられますように~

そして「あんな…こんなことがあってん」 と話せますように

そして「あんな…こんなことがあってん」 と聞いてあげられる

大人でいられますように~





    《ハヤミ》







 

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