本のお話
2019年07月15日
精鋭
今野敏
新米巡査、柿田亮が特殊急襲部隊 『 SAT 』を目指し成長してゆく。
その中で自衛隊との合同訓練があり、
その自衛隊員の言葉が強く印象に残りました。
『 昭和32年のことだ、防衛大第1期の卒業生に向けて
元総理大臣の吉田茂がこう言ってる。
自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、
外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣の時とか、
国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ
言葉を換えれば、君達が日陰者であるほうが、
国民や日本は幸せなのだ、どうか耐えてもらいたい。」
この隊員はこの言葉を記憶して歯を食いしばって訓練に耐えるのだと
又、沖縄の空手家の言葉 「 長年修行して体得した空手の技が、
生涯を通して無駄になれば、空手道修業の目的が達せられたと心得よ。」
地獄のような訓練に耐え国民のために尽くす姿勢に頭が下がります。
《 フジイ 》
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