本のお話
2018年10月21日
春の夢
宮本輝
父親が死んで残した借金の為、母親と別々に暮らすようになった
大学生、井領哲之。
大東市のはずれの安アパートに引っ越してきて、部屋の電球がなく
大家の元に抗議に、すると大家さんは前の人が持っていかれたようだと
仕方なく電球を買いスイッチを入れるが点きません、
再び大家さんに抗議すると、うっかり電気会社へ連絡を忘れてしまったとの事
後でロウソクを持って行くから辛抱してね、
暗くなってきて、取り敢えず帽子をかけるための釘を柱に打ち付けそこに掛ける
そこに大家がロウソクを持ってき一言、やたらと釘を打たないようにと
翌朝、帽子を取るとそこにトカゲが背中に釘を刺された状態でしかも生きていました。
爬虫類の苦手な彼が、徐々に慣れて世話をするようになり『 キン 』と名づけて
その日の出来事を語るようになる。
ホテルでアルバイトをして、そのアルバイトが縁でドイツ人夫婦の自殺を
未然に防いだり、恋人との事、借金取りとの事、色々あって
啓蟄の前に『 キン 』の釘を抜く。
トカゲはどうなるか。
《 フジイ 》
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