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左半分。

2013年09月10日

千里中央店

突然ですが、次の画像をご覧下さい。
上と下、どちらの写真が男性で、どちらの写真が女性かわかりますか?



普段僕らが、男性か女性かを判断する時には、髪型とか、服装とか、仕草とか、
そうした特徴全体を手掛かりにするんだけど…いかがでしょう?
(日本人ではないので少し難しいかもしれません)

さてここで正解の発表です。

ほとんどの方が、上の写真が男性で、下の写真が女性と思われたんではないでしょうか。
実はこの写真、男性と女性の顔の合成写真。
上下の写真は同じ写真を左右で反転してるだけなんですね。

上下の写真の左側を隠して、右側だけを見ると上の写真が女性で、下の写真が男性に見えませんか?
にもかかわらず写真全体をみると、やっぱり上の写真が男性で、下の写真が女性に見えるんです。不思議ですよねー。

脳はまだまだ未知の領域がたくさんあるんだけど、
今回のケースは誰もが知ってる知識で説明できるんです。

脳は左右で機能(役割)が違いますよね。
言語や論理的思考は主に左脳が、イメージや映像は右脳がつかさどる傾向が強い。
左側の視野で見たものは、交差してイメージ・映像脳である右脳に届く。
そう、だから僕らは無意識に左側の視野で見たものを中心に認識してるということ。

たとえば、スーパーなどの特売品やセール品は、
人の流れに対して左側に置くと目に留まりやすく、
販売数も伸びるというデータもあるそうです。

僕らは相手の顔全体を見てるようで、実は顔の左半分しか見てない。(相手からすると顔の右半分)
だから女性の方はメークをする時に、顔の右半分を念入りにするといいらしいですよ(>_<)。


人間の脳はある部分ではとてもいい加減に出来ている。
自分の都合のいいように解釈する事も多々ある。

でも、それくらいでちょうどいい…人間だもの。



最後にレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』。
「神秘の微笑み」とか「謎の微笑」などとも言われてますよね。
モナ・リザが笑っているのは、絵の向かって右側なんです。
左半分はむしろ神妙な顔つきをしています。
だから絶妙なんです。不思議な感覚が見る人を惹きつけるんです。


今回のブログは、池谷裕二さんの著書
『単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義』
から引用させていただきました。
本当に面白いので、ぜひ読んでみて下さい。

《ウエノ》

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