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マーキュリー、メルクリウスあるいはヘルメス

2013年07月15日

南千里店

6月中旬から下旬にかけて、日没後の西の空のひじょうに低いところで、マイナス4等級の金星と、そのすぐ近くに1等級の水星が接近している光景が見られました。
視野にして2~3°とうとても近接していましので、上方のオレンジ色の金星と下方の白色の水星の競演をご覧になられた方も多いと思います。

先日、NASAが水星の美麗な球体写真を公開しました。
2004年に打ち上げられたメッセンジャー探査機によって撮影された水星の写真をつなぎ合わせたもので、NASAが手を加えて色鮮やかにしたものだそうなのですが、とにかく美しいです。

〈水星の360°パノラマ写真〉


水星は太陽の近くにあるため、地球からは日没直後と日の出前のわずかな時間しか観測することができません。
このほど、メッセンジャー探査機が水星上空125マイル(約200km)まで接近し、氷の発見、地表温度差(最高が摂氏426.85度、最低は摂氏マイナス223.15度! )を明らかにしてきました。
上の動画はメッセンジャーが撮りためていた写真の集大成といったところでしょうか。
それにしても、なんと独特で美しい色合いでしょうか。濃淡からは、水星の地殻物質の構成や地表に露出していた年月が読み取れるそうです。
白から明るいブルーに見えるのは、若いクレーターの光条(こうじょう)と言われるところ。隕石などが衝突した時に噴出物が放射状に広がった跡です。濃いブルーは「不透明鉱物」、そして、焦げたような部分は固まった溶岩なんだそうです。

メッセンジャー号は、たった今も水星近くの軌道を周回中。今回の素晴らしい成果を受け、ミッションが延長されたとか。どんな成果を届けてくれるか楽しみですね。

《宇宙ネタ好きのタカダ》

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