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今日は何の日?

2013年03月01日

南千里店

本日3月1日は芥川龍之介生誕121周年の日。

芥川龍之介の略歴を紹介しますと、
母の心耗、そして死と複雑な生立ちの中、11歳で芥川家の養子となり
東京帝大英文科(現在の東京大学)在学時の1915年に代表作の
「羅生門」を発表。その後、夏目漱石門下となって1916年には
「鼻」を発表して漱石に絶賛される。1917年に毎日新聞社へ
入社。1919年結婚。3人の子供をもうける。1927年、服薬自殺。

短く駆け抜けた生涯の中で、竜之介の作品は初・中・後期に分けられる。
自分が読んだ中では「羅生門」(高校の教科書でも載っていました)、
「鼻」「猿蟹合戦」「河童」がオススメです。(ほぼ代表作ですが・・・)
「羅生門」「鼻」は初期作品、「猿蟹合戦」は中期、「河童」は後期作品。
これらの作品は著作権保護期間が終了しているので、青空文庫等の
無料作品として読めます。
「羅生門」「鼻」「猿蟹合戦」「河童」

その他の作品もお暇があったら是非・・・。
青空文庫HP

では、オススメの中の一つ「羅生門」の感想でも。
「羅生門」は短編ながらも、生と死の狭間で人間の理性はいかにして悪に染まり
やすいかということ、倫理的エゴイズムの観点である「人の行為は自分自身の利害に
動機付けられるべきである」事を、作中の老婆と下人の心境を介して表していると思います。
ただし、自分自身がその状況下に居合わせたとき、果たして作中での下人の行為を非難できるのかどうか。
読者の内に潜む利己主義的な本質を問う思いも込められた作品であると思います。

生死を別ける究極の状況下に陥ったら、自分は利己を貫く自身があります!(笑)

芥川と言えば、今年の芥川賞受賞者は最年長の女性作家が選出されたようですね。
受賞作品は竜之介作品よろしく、3つの短編に纏められた作品です。
また、作風も少し変わっていて編によって縦書き、横書きを使い分けています。
とりあえず読んでは見ました。ええ。

感想は・・・えー・・・自分のあさいぶんがくてきけんちでは作者のしんじようは
とうてい理解できないはんちゆうをこえたこうしような純文学だと思いました。

《タカダ》

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