本のお話
2019年08月19日
だから荒野
桐野夏生
朋美は、46歳の誕生日に家族で食事を計画して店を選び予約
よそ行きの格好をしてメイクもバッチリ決めた。
夫と二人の息子、タクシーで行きたかったが、男性陣に
メイクも服装もけなされ、おまけにママタクまで押し付けられ
レストランではアルコールダメ、料理にはケチをつけられ
とうとう切れて店を飛び出す。
何もかも嫌になって、身勝手な家族を残しそのまま旅に出る。
元彼の住む長崎へ行って見たくなり、朋美の旅が始まる。
広島で若い女性に車を盗まれ、途方に暮れていた時
長崎に住む92歳の老人に助けられ、老人宅で暮らす事になります。
老人の生き様をみて暮らすうちに、
自分の事を考え、家族のことも考えられるようになってゆく
8月なので、この老人の話しが特に印象に残る作品でした。
《 フジイ 》
コメント一覧